Secret story
開発秘話
焼肉の未来を切り拓いた男達の物語
世界初の無煙ロースター誕生秘話
reckless challenge
誰も到達し得なかった無謀な挑戦の始まり
1971 年より山田武司(創業社長)は名古屋で厨房機器の製造販売を手掛けていた。
1979 年、従業員数名の零細企業に思いもかけない依頼が舞い込んだ。
「煙の出ないコンロは作れないか?」
ビルに焼肉店を出すのだが、窓が開かず煙が充満して、換気扇も役に立たないという。
「もちろん、出来ます!」と、山田は後先も考えず答えた・・・
「出来ます」と安請け合いした山田は、気楽に考えていた。 “煙が出ないようにするのではなく、出た煙を吸い取ってしまえば 良いじゃないか!”
その頃、機器の設計を手掛けていた田中利明(前社長)と共に開発を進め、既製の焼肉コンロを参考にし、コンロを作りそのまわりに空気の吸い込み口を取り付けて・・・
はい!出来上がり♪「よ〜し、吸ってる吸ってる!!」
lessons from the mistakes
どん底から一転、失敗を教訓に・・・
ところが・・・ 店のオープンから1ヶ月後、なんと消防車8台が駆けつけるボヤ騒ぎが起きてしまった。
ボヤの原因は、空気の吸い込み口を付ける位置だった。
煙と共に、炎も吸い込まれ、下にたまった油に引火した。火柱が天井まで上がったという。考えがあまりにも甘すぎた・・・
ケガ人こそ出なかったものの、山田は追い詰められた。だが、焼肉店のオーナーは意外なことを口にする。
「この失敗を教訓にして前へ進みなさい。君なら、日本一のモノづくりが出来る。」
オーナーは、店の営業再開に力を尽くす山田の姿勢、ボヤ騒ぎ以来1ヶ月間泊まり込みで懸命にコンロを調整した田中に感心したのだ。
オーナーの言葉に奮起した男達は、人生の全てを無煙ロースターに捧げる事となった。
achievement of an ideal smokeless roaster
飽くなき性能の追求と試行錯誤の連続で
理想の無煙ロースターが誕生
まずは、肉を焼いた時に出る煙に含まれる油や炎の流れを徹底的に 分析し、安全面の改善に着手した。
次に煙の吸い取り方だ。ただ強く吸い込むと肉はパサパサに乾いてしまった。実は焼肉にとって煙は美味しさの秘密。立ち上る煙が肉を燻製のように燻し、旨味を閉じ込めるのだ。そこで山田は、一気に煙を吸い込まず肉の上にしばし留まらせてから吸い込む吸引力を研究した。
そんな創業者の苦労や思いを現在も受け継ぎ、もっと安全に美味しく焼ける無煙ロースターを追求し続けている。